スズメバチは昆虫の中でも危険性が高いのですが、スズメバチにも敵はいます。スズメバチの敵とは何なのか、スズメバチの狩りの様子について紹介していきます。
またスズメバチは大変攻撃性が高いですので、その危険性から身を守るために必要なことについて知っておきましょう。
スズメバチの狩り
スズメバチはエサを求めるために狩りをします。エサを得るとそれをスズメバチの巣にいる幼虫にあげるために、巣に持ち帰るのです。
激しいスズメバチの狩り
スズメバチはその強烈な顎と毒針を使って、獲物に襲い掛かります。主なエサとなるのがコガネムシやセミ、バッタといった昆虫になります。
スズメバチよりも体が大きい昆虫にも襲い掛かっていくほどで、時には蛇やカエルの死体、哺乳類の死体からも肉を採取することがあります。
またスズメバチは他のハチの巣を襲って、そこからエサをとることもあるのです。その標的となりやすいのが、おとなしいミツバチです。
スズメバチたったの10匹程度で、10,000匹くらいの規模のミツバチの巣を死滅させることができるのです。
そこで大量のミツバチの成虫の死骸、さなぎや蜜などを確保するのです。ミツバチだけでなく他のスズメバチの巣を襲うことさえあるくらい、スズメバチの借りは激しいのです。
成虫のパワーの源は液体
これらのエサを大量に捕獲しても、エサをその場で成虫が食べるのではなく巣にいる幼虫のために持ち帰るのです。
実は成虫は自分たちが狩りをして得た獲物を食べるのではなく、
スズメバチの狩りと敵
しているのです。液体だけであの驚異的なパワーを生み出せているのは驚きです。
スズメバチの敵
そんな凶暴なスズメバチにも敵はいます。スズメバチの敵について知っておきましょう。
ハチクマ
昆虫界最強と呼ばれるスズメバチの最大の天敵はハチクマです。ハチクマは巣の外でスズメバチの成虫を食べるだけではなく、巣までも破壊してしまうのです。スズメバチの巣から巣盤を持ち出して自分の子供のエサにしてしまいます。
オニヤンマ
オニヤンマといえば大型サイズのトンボです。バッタやかまきりなども襲うスズメバチであるのに、オニヤンマが天敵というのは不思議に感じるでしょう。
オニヤンマは他のトンボと同じように草や小さい虫などを食べて生活していそうな印象ですが、実は凶暴な肉食昆虫なのです。強力な毒を持っているスズメバチでも隙を狙って躊躇なく襲いかかるのです。
人間
人間がスズメバチに刺されて死亡する事例が毎年発生していますが、スズメバチにとって人間も脅威となります。
殺虫剤などを用いて巣を死滅させることができる人間も、スズメバチにとっては天敵となるでしょう。
スズメバチの攻撃性を知って身を守ろう
スズメバチは基本的には巣を攻撃されない限り人間を襲ってくることはありません。しかしこちらが巣を攻撃したつもりはなくても、人間に襲い掛かってくることがありますので注意が必要です。
警告を察知しよう
スズメバチが攻撃を仕掛けてくるときは、攻撃を仕掛ける前に高い確率で相手を威嚇攻撃してきます。
強靭な顎をカチカチと鳴らしたり、敵の周りを飛び回ったりして警告音を発します。この警告を発している間にその場から立ち去れば、大きな被害を受けずに済むのです。
刺激しないこと
スズメバチを追い払ったり、走って逃げたりしようとするとスズメバチを刺激してしまって大変危険です。
もしもスズメバチが近くに寄ってきたら、怖いですがあまり動かないでじっとしているのが正しい対処法になります。そしてゆっくりと後ずさりするようにその場を立ち去るようにしましょう。
巣には近づかない
巣に近づいただけでスズメバチは攻撃を受けたとみなしてしまいますので、基本的には巣に近づかないことが重要になります。
巣を見かけた時は半径5メートル以内に近寄らないようにしましょう。