ハチにもいろいろな種類がありますが、その種類によって作る巣にも特徴があるのです。スズメバチの巣の特徴といえば、マーブル模様、しま模様になりますがなぜそのような形になるのかご存知でしょうか?
この記事ではスズメバチの巣の中で行われていることや、巣を守るスズメバチなどスズメバチの巣について詳しく紹介していきます、
しま模様(マーブル模様)の秘密
スズメバチの巣を見たことがありますか?スズメバチの巣はマーブル模様をしていますが、なぜそのような形となるのでしょうか。
スズメバチの巣の特徴
巣の形を見ると、ハチの種類がわかるほどハチの種類によってそれぞれの巣に特徴があるのです。
スズメバチの場合はボール状で色は茶色っぽく、マーブルのようなしま模様をしているのが特徴になります。
大きさに関しては平均10~40センチですが、1mを超すくらいの大型サイズも見つかります。
マーブル模様になる理由とは
スズメバチの歯や顎は他のハチと比べてもかなり強靭です。枯れ木や朽木を大きな顎で噛み砕いて、唾液に含まれているタンパク質が糊成分となり、巣の原料となる物を練り合わせていくのです。
それらを張子を作るような要領で固めていくのですが、巣の材料となる素材が働きバチごとに異なるため、それぞれ異なる材質の物を使って巣を作っていきます。つまり素材の質や色の違いがマーブル模様を生み出しているのです。
巣の中では何が行われているのか?
スズメバチの巣の中では一体、何が行われているのでしょうか。
巣の中は意外と快適
ハチの巣は木材などを原料として作られているのですが、見た目よりもかなり頑丈でしかも通気性も気密性もよく、中では快適に過ごせるようになっています。
たとえば雨風の影響を受けても、巣の中にいればそれらの被害を受けずに済みますし、よほどの悪天候でない限り巣が壊れることもありません。
ハチの巣の様子
スズメバチの巣の中は育房と呼ばれる成虫が育つそれぞれの部屋のようなものがいくつも存在しています。
その中で働きバチが幼虫の世話をしたり、女王蜂が産卵して新たに育房が必要になったら巣を拡大したりしているのです。
もしも巣をこれ以上拡大させるスペースがないときは、巣を引っ越しすることもあります。
働きバチは狩りをして幼虫にエサを運んできます。成虫も同じ物を食べているのではなく、幼虫から分泌される液が成虫の餌となっているのです。
つまり幼虫も成虫もお互い依存しあって生きているということになります。このやり取りが巣の中で行われているわけです。
夏頃がスズメバチの巣のピークですが、新女王蜂が巣立っていく秋頃からはその巣にいるハチは次第に死んでいきそのハチの巣は滅びるのです。
出入り口は実はひとつ
ハチの巣の出入り口はたくさんあるように見えるのですが、自由に出入りできる巣穴はたったひとつしかありません。
しかも敵からの侵入を防ぐために巣穴の大きさはその日によって変えられるのです。活動が活発な日は巣穴を大きくし、夜は小さくなるのです。
巣を守るスズメバチ
スズメバチは敵の攻撃などから巣を守ります。
見張り役が巣を守る
ハチの巣には無数の穴があけられていますが、出入口が可能な穴は一つしかなく、そこには必ず見張り番のハチが存在しています。
この見張り役がいるからこそ、敵の襲撃にいち早く気が付くことができるのです。
巣を守るために敵を攻撃
敵から攻撃を受けるとスズメバチはその敵に対して攻撃を仕掛けてきます。巣が攻撃を受けるとその周辺にいる仲間のスズメバチを呼び寄せます。
そして集団でその敵に対して攻撃を仕掛けてくるのです。たとえば人間が巣を攻撃した積りはなくても、触れて衝撃を与えてしまっただけでも巣を攻撃したとみなされてしまうため注意が必要なのです。
スズメバチに刺されないための参考ページ
名古屋市:スズメバチ-ハチに刺されないために-(暮らしの情報)